Charlie Rouse / Yeah!
· 公開済み ·テナーサックス奏者のCharlie Rouseが1960年Epicに吹き込んだリーダーアルバムです。
楽歴はながくバップの時代から活動しています。有名なBilly Eckstineのバップ・ビッグ・バンド、Dizzy Gillespieのビッグ・バンドなどでプレイしています。
1950年代にはフレンチホルンのJulius WatkinsとのLes Jazz Modesという双頭バンドを組んで室内楽的なジャズを演奏しています。
Charlie Rouseと言えばThelonious Monkとの共演がもっとも有名です。1959年から1970年まで行を共にしています。実質的な音楽監督を務めていたようです。
Monk時代のCharlie RouseはひたすらMonkに合わせています。しかし彼のプレイスタイルはもっとオーソドックスなものです。Blue NoteやEpicでのリーダーアルバムでも彼の趣味の良いプレイを楽しめます。
このアルバムは隠れ名盤としてファンの間で人気でした。一時入手困難で国内盤のアナログがかなり高価で取引されていました。Epic盤がなかなか再発されないのが残念です。
Peck Morrisonの印象的なイントロから始まるYou Don’t Know What Love Is、Charlie Rouseのテナーがゾゾゾと出てくるだけでもうこのアルバムにノックダウンです。この曲のベストの一つではないでしょうか。またStella By StarlightもピアノのイントロのあとのCharlie Rouseのソロにしびれます。
メンバー的にはPeck Morrisonのベース、Dave Bailyのドラムスと堅実なプレーヤーを配置しています。
ピアノのBilly Gardnerですが、この時期Epicの様々なセッションに参加しています。多分Epicが売り出しを図ったのでしょうが、リーダーアルバムを出すこと無くいつの間にか消えてしまいました。小型Red Garland的なピアノです。
スタンダードとオリジナル曲のバランスも良く、リラックスしたプレイに癒やされます。
ワンホーンでCharlie Rouseのテナーサックスを満喫できるのも魅力です。
このアルバムのもう一つの魅力は音の良さです。サックスのむせびやベースのぶるんが存分に味わえます。ボリュームを若干上げ目でお聴きください。
Charlie Rouse (ts) Billy Gardner (p) Peck Morrison (b) Dave Bailey (ds)
recorded Dec 20&21,1960
- You Don’t Know What Love Is
- Lil Rousin’
- Stella By Starlight
- Billy’s Blues
- Rouse’s Point
- No Greater Love
New Comment