Milt Jackson / That’s The Way It Is

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Milt Jackson / That's The Way It Is相棒レイ・ブラウンと組んだシェリーズ・マンホールでのライブアルバムです。

僕がこのアルバムを初めて聴いたのは高校生の時でした。ミルト・ジャクソンを買った最初のアルバムでもあります。レイ・ブラウンの出だしのベースにやられました。こういう楽しい演奏は初心者の僕には大変うれしいものでした。

はじめから終わりまでリラックスした演奏で、ジャズって楽しいなと思わせてくれました。

最後の曲でミルトがメンバー紹介して最後に多分レイ・ブラウンがミルト・ジャクソンって声をかけるところなんかカッコいいなあと子供心にもおもった次第です。

テナーのテディ・エドワーズ、この時まだ初心者の僕は彼の事を知りませんでした。若手のテナー奏者ぐらいにしか思ってなかったのですが、実はバップ期から活躍していたベテランでした。テディ・エドワーズのテナーが実にいいんです。彼のファンになりました。

ピアノのモンティ・アレキサンダー、70年代のころオスカー・ピーターソンの後継者的な扱いで人気が高かったのを覚えています。ここでは25才の新人、バックに徹していますがツボを押さえたソロはさすがです。拍手の量から西海岸ではもう人気があったのでしょうか。

アルバムの構成はA面、B面と似たものになっています。1曲目にレイ・ブラウンのベースソロから始まり、2曲目がバラード。最後がブルースです。

1曲目のFrankie And Johnnyでこのアルバム引き込まれた方は多いのではないでしょうか。本当にカッコいい演奏です。3曲目の演奏中かけ声が聞こえてきますが、この声はレイ・ブラウンでしょうか。

4曲目のBlues In The Bassment(レコード時代のB面1曲目)ベースのイントロのあとのテディ・エドワーズのソロがイカしてます。5曲目は相棒のレイ・ブラウンのフューチャードナンバーです。長いベースソロのあと待ちかねたようにでてくるミルト・ジャクソンのソロがいいです。

最後のナンバーはモンティ・アレキサンダーのオリジナルです。モンティ・アレキサンダーのブルージーなイントロ、毎回エンディングに使っていたのでしょうか、イントロの後ろでGoing Homeという多分レイの声が聞こえます。そしてテーマからミルトのソロ、テディ・エドワーズのテナーソロがカッコいいです。ブルースをやらせたらテディ・エドワーズは天下一品ですね。最後にミルト・ジャクソンのメンバー紹介。To See You Tomorrow Nightのアナウンスでエンディングとなります。

なおThat’s The Way It Isは「そういうもんだ」というような意味のようです。

理屈抜きに楽しめる粋なライブをお楽しみください。

Milt Jackson (vib) Ray Brown (b) Teddy Edwards (ts) Monty Alexander (p) Dick Berk (ds)
recorded Aug 1-2.1969

  1. Frankie And Johnny
  2. Here’s That Rainy Day
  3. Wheelin’ And Deelin’
  4. Blues In The Bassment
  5. Tenderly
  6. That’s The Way It Is


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