Mel Rhyne / Organ-izing

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Mel Rhyne / Organ-izing単純にスイングするハード・バップ。ベテラン・オルガニスト、メル・ラインのデビュー・アルバム!

はっきり言うと一枚で消えたミュージシャン。WAVEから復刻されたアナログ盤で彼のことを知りました。もちろん目当てはブルー・ミッチェルとジョニー・グリフィンです。

近年はクリス・クロスから毎年1枚のペースでアルバムをリリースしています。エリック・アレキザンダーと共演していました。

リズムアンドブルースのミュージシャンと共演していた割にはそれほど黒くないのが不思議です。オルガニストとしてはちょっと線の細いところがあります。そのためかずっとローカルで活動していました。ジャズのメージャー・リーグでの活動はウエス・モンゴメリーのグループに在籍していた時ぐらいでしょうか。最近の方が注目を浴びている遅咲きのミュージシャンです。

僕だってWAVEから復刻されていなければ注目しませんでした。それからクリス・クロスを聴くことになるのですから。

このアルバムでもオリン・キープニュースの信用がイマイチ無かったのか、オルガンがリーダーなのにピアノのジーン・ハリスが入っています。かわいそうな気がします。それでも初のリーダーセッションか張り切っている様子が分かります。

この録音が採られたのは多分ウエス・モンゴメリーの推薦によるものでしょう。しかし何故ウエスが参加しないでジーン・ハリスだったんでしょうか。他のメンバーも腕っこきが集められていまっす。やはりオルガンのメル・ラインをカバーするためでしょうか。

演奏自体はもうほんとに単純にスイングするハード・バップだけに理屈はいりません。体全体でこのハッピーセッションを楽しんでください。

ピアノのジーン・ハリスもこういったブルージーな演奏が上手ですね。ジョニー・グリフィンのブローも決まっています。ブルー・ミッチェルは相変わらず渋いソロを聴かせてくれます。

出だしの1曲目でこのセッションは決まりって感じですね。まああまり固いことは抜きにして最後までノリノリで楽しんでください。

Mel Rhyne(org) Blue Mitchell(tp) Johnny Griffin(ts) Gene Harris(p) Andy Simpkins(b) Albert Heath(ds)
recordeing 3/31/1960

  1. Things Ain’t What They Used To Be
  2. Blue Farouq
  3. Barefoot Sunday Blues
  4. Shoo,Shoo baby


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