MARTY PAICH / THE BROADWAY BIT

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The Broadway Bit

ジャケットで衝動買いということはよくあると思いますが、このアルバムなど筆頭でしょう。僕もそのうちの一人です。アルバムに惹かれて買ってしまいました。その筋ではチョー有名盤でジャケットから「踊り子」と渾名されたほどで、もう一枚「お風呂」と呼ばれている「I Get A Boot Out Of You」も有名。今でもこれらを捜しているアナログ・マニアは数多いです。

何気なく針を落としたら全編ご機嫌にスイングしているではありませんか。ペッパーのアルトも良いし、ラファロのベースもブルンブルンきてます。ボリュームを思わず上げてしましました。洒落た大人のジャズといった感じですね。

アート・ペッパーですが、このころになるとふたたび麻薬の影響で不安定な生活になっていたようで、レスター・ケーニッヒやマーティ・ペイチが録音の機会を与えては援助していたそうです。

マーティ・ペイチのアレンジスタイルはショーティ・ロジャースに大きな影響を受けているようですが、いかなる時でもスイングを忘れさせない点や洒落たブラスサウンドが特徴だと思います。マーテイ・ペイチのアレンジで忘れられないのはメル・トーメのベツレヘムとヴァーヴの2枚と、Cadenceというマイナーレーベルから出ている「Marty Paich Big Band(The Picaso Of Big Band)」が印象深いです。

バリバリと吹きまくるビッグバンドではなく各自のソロとその背後のアンサンブルやブラスのフィルイン、ウエストの手練れたちのソロを楽しんでください。

マーティ・ペイチ(p,arr)1925年1月23日カリフォルニア州オークランド生まれ。 ウエスト・コーストを代表するピアニスト・アレンジャー。1950年代半ばショーティ・ロジャースのバンドで活躍後フリーとなる。特にタンパにのこしたアート・ペッパーとの共演盤は有名。1995年8月12日死去。

Marty Paich(arr,p) Art Peppe(as) Bill Perkins(ts) Jimmy Guiffre(bs,cl) Victor Feldman(vib) Scott LeFaro(b) Mel Lewis(ds) Stu Williamson(tp,v-tb) Bob Envoldsen(v-tb,ts)  and others
recorded 1959

1.IT’S ALL RIGHT WITH ME
2.I’VE GROWNACCUSTOMED TO HER FACE
3.I’VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE
4.I LOVE PARIS 5.TOO CLOSE FOR COMFORT
6.YOUNGER THAN SPRINGTIME / THE SURRY WITH THE FRINGE ON TOP  7.IF I WERE A BELL
8.LAZY AFTERNOON 9.JUST IN TIME


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